室原の田植踊 @ ふるさとの祭り2014
さて、本日は室原の田植踊についてです。
二百数十年前の天明の凶作で、困窮した農民がようやく豊作を迎えた時に感謝して喜びを表したことが始まりと伝えられ、五穀豊穣と家内安全・繁栄を表現している。
近年は7年に一度の八龍神社・秋葉神社の遷宮に合わせて踊りを演じているとのことです。
浪江町室原地区は福一の事故による放射性物質の汚染により帰還困難区域となっています。
そんな中で伝承を絶やしてはならないと、県外からも駆けつけて舞台発表のため練習に集まるという。
一日も早く、以前のように神社奉納ができる日を望みます。
演目の最初は種蒔舞ですが、これは神楽の鍾馗舞から創編されたということですが、道化が種を蒔いているところへ悪鬼がやってきて邪魔をしますが、道化(鍾馗の化身)がこれを退治し五穀豊穣を約束するというもののようです。
いわゆる五穀舞ですね。
そして、早乙女が出てまいりますが、ここでは青年たちの早乙女となっています。
歌揚げの歌詞の中に「鎮めて鎮めてナー」という言葉が入っています。
田楽では春の花が早く散ると米の実りが悪くなる兆しということで花鎮めが関係しています。
そんな願いも込められた感じの田植踊りです。
そして最後は秋の稔りを表す石代量りが踊られます。
ひょっとこ面に頬かむり、扇と枡を持って軽快に踊りますが、囃子詞がちょぼくれ風です。
動画でどうぞ。
