金沢黒沼神社の十二神楽
さて、本日からは先日の飯坂けんか祭りの日の昼間に見聞した「ふるさとの祭り2014」について順次掲載いたします。
このイベントは2012年に地域伝統芸能による豊かなまちづくり大会が郡山と会津若松で開催されてから継続して開催されているもののようです。
日程は10月4日と5日の2日間でしたが、私は1日目だけ見ることができました。
詳細はイベントオフィシャルサイトをご参照下さい⇒「ふるさとの祭り2014」
会場は四季の里(福島市荒井字上鷺西1-1)でした。
進行と解説は福島県文化財保護審議会委員の懸田弘訓さんでした。
最初は金沢黒沼神社の十二神楽です。
地元福島市松川に鎮座する黒沼神社は国指定重要無形文化財の「羽山ごもり」で知られ、また特殊神事である「湯の花」という作占でも知られています。
そして黒沼神社十二座神楽は福島県の指定無形文化財になっております。
神楽の由来について、黒沼神社の案内板にはこう書いてあるそうです。
「十二神楽は黒沼神社祭礼に奉納するために元和三年村人五人を江戸に遣わし習得させた後に二見より師匠を招き修練させ祭礼に奉納したのが起こりとされる。以来今日迄幾多の盛衰があっても連綿として保存伝承されて四月三日・四日(現在第一土、日曜)黒沼神社の祭礼に奉納されている。この神楽はこの社独特に伝わる出雲流の神楽で舞いも拍手もしっかりした四方固めで演舞されて居り文化財として高く評価されて居る。第六十回伊勢神宮式年遷宮(昭和四十八年)には県代表として十二神楽をご奉納申し上げた、依って重要無形民俗文化財の県の指定を受ける。」
演目は、剣 の 舞、天地開闢、四方固め、巫 女 舞、鍬舞 鎌舞、種 蒔 き、小弓遊び、巫 女 舞、三 人 剣、燈 明 舞、恵 比 寿、岩戸開き となっております。

最初に一人舞の剣の舞 劔と鈴で舞います
採り物神楽のようです。

続いて三人剣
最初は剣のみで舞い、刀潜り等もしますが、後半では剣と鈴を持って舞います。
懸田先生の解説では、舞の中の所作に山伏神楽の影響のあるものも見られるということでした。

動画でどうぞ。
なお、佐藤 久男さんのHPでは全ての演目映像を見ることができるようです。⇒「いつでも福島の観光ビデオが見れます」
