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2014.09.22 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

富沢神楽 岩戸入り @ 牧沢八幡神社例祭

本日は引き続き南部神楽上演会からゲスト出演の富沢神楽さんの岩戸入りです。

富沢神楽さんの由来は定本より

「明治二○年頃、蕎麦沢の佐藤林之丞が庭元となり、西磐井郡金沢村飯倉神楽の小野寺忠七師匠(飯倉から真滝小林に婿養子に来た人)を招き、部落の若者達に神楽の指導を行ない富沢神楽を創設した。
明治時代、初期の人達が二期、三期と舞人の養成を図ったが大正初期に絶えた。
昭和三年、佐藤民治が発起人となり佐藤甚之助が庭元となり、飯倉神楽より高橋衛師匠を招き佐藤民治と共に神楽の指導を行ない、富沢神楽を再興した。
初代庭元佐藤林之丞、二代三代佐藤甚之助、四代佐藤利男、五代千葉清人、六代佐藤登である。」
とありますが、現代の代表者は佐藤徹さんです。
系譜でみると、牧澤神楽さんと富沢神楽さんは飯倉神楽の兄弟弟子ということになります。
なので、神台本もほぼ同じと思われます。



実はこの日に予定していた演目名は「荒駒退治~岩戸入り」でした。

荒駒?退治?? 何の演目か皆目わかりませんでしたので、直会の際に庭元さんに伺いました。
「素戔嗚尊がアマテラスに悪さすっぺって、馬の皮剥ぐべど、馬役が風呂敷被って斬り合いするのす。
昔は人でねぐ、馬作ってやったこともある。」
ということなそうです。
つまり、荒駒退治=高天登り ということなようです。
牧澤神楽神台本には「高間登り」という芸題で素戔嗚尊が姉の田んぼには良く稲が稔って、自分の田んぼには実がならないことに怒って姉の田んぼに荒駒を放って荒らした末に、姉の機織の間に荒駒の生皮を放り込むという場面が書いてあります。

残念ながら、この日は人が揃わず、岩戸入りだけの上演になりました。いつか見てみたいと庭元さんにお願いしました。

天照皇大神と月読命

DSC09156.jpg

猿田彦命です。
登場には荒形の太鼓拍子になりますが、ここでの唱歌がおもしろいので掲載してみます。

〽 エンヤー 松竹梅に笹の葉    エンヤー 風に鳴るも笹の葉  
   エンヤーヨーイトヨーイトナ
  エンヤー 遥か三嶋の島影に  波が寄せたり返したり  エンヤー あ~ら 船頭 船頭よ
  エンヤー 今年ゃ 豊年萬作で 四束三駄で五斗八升    枡も要らねで箕で量る

DSC09163_20140922105538792.jpg

「神の導きいたさんがため この地に待つこと三年三月 早々高天原の岩屋に急がせ給えやのう」

という訳で、千代の御神楽で幕となります

DSC09166_201409221055397e2.jpg


動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2014.09.22 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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