王澤神楽 法童丸母子対面の場 @ 第54回宮城岩手選抜神楽大会
本日は王澤神楽さんの一の谷合戦法童丸母子対面の場についてです。
その前に、王澤神楽さんの由来について
「一迫町にも、数々の神楽があったそうです。
当、姫松南沢にも北沢神楽があり、大正末期まで継承されていましたが、時代の流れとともに後継者がなく絶
えたようです。
昭和五十年、地区の神楽愛好者によって愛好会を結成、城生野神楽の熊谷勤氏を師匠とし、日々練習に励んでいます。」
とあります。現在の代表は阿部東吾さんです。
演目は、一の谷合戦で熊谷次郎直実に討ち取られた平敦盛の一子である法童丸の物語です。
母である玉織姫に捨てられた法童丸を拾い上げて育てた法然上人、熊谷次郎直実が出家した蓮生坊とともに母を探しに行く法童丸です。
母子が対面し、玉織姫は法童丸に父の仇は蓮生坊であることを打ち明けます。
玉織姫が蓮生坊に鉾を投げつける場面が秀逸です。
それを聞いた法童丸は育ての親とはいいながら父の仇と斬りかかります。
その太刀を受け止めながら蓮生坊が法童丸に一の谷合戦の経緯を詳しく説きます。
戦ゆえいたしかたなく敦盛の首を取ったが、後悔して菩提を弔い、しかも法童丸を親代わりに育ててきたこと、その恩を忘れて仇討ちすることの非を説いて改心させます。
動画でどうぞ。
