狼ヶ志田神楽 五條の橋@ 気仙沼市岩月復興公演
さて、本日は同級生のよしみで狼ヶ志田神楽の会長さんから「行ぐべ!」と誘われた「南部神楽 気仙沼市岩月復興公演」に同行しました。
朝8時15分に達古袋神楽さんの拠点である松原集会所に集合して一路気仙沼へ。
会場は、気仙沼市の南側に位置する面瀬中学校の敷地内に建てられた仮設住宅の集会所です。
と、その前に狼ヶ志田神楽さんの由来について定本より
「狼ヶ志田神楽は、文久元年神楽の祖、菅原甚太郎、菅原新右エ門、菅原今朝吉、小野寺長蔵等が、小山、中沢神楽の本庄板太郎より山伏神楽を伝授された。
明治二十五年十一月、菅原甚太郎が上昼沢佐藤家を通して達古袋と縁組をしたことから、西磐井郡萩荘村達古袋阿部徳太郎、小岩彦三郎両師匠より達古袋神楽を伝授された。
達古袋神楽は、達古袋に永住した羽黒山系山伏一七代元道常学院相模坊が指導したと言われる。
大正五年二の台、菱ヶ森、大正八年恩俗、衣川雲南田等に狼ヶ志田神楽を伝授している。
明治二五年初代庭元菅原甚太郎より昭和四四年九代庭元青沼松男に引継がれている。」
この日の公演を告知するチラシが面瀬集会所にも貼ってありました。
仮設町内会の皆さんが50人ほど集まりました。
気仙沼地方は法印神楽とともに南部神楽もいくつか団体があり、ご年配の皆さんには親しみやすかったと思います。
11時から2時近くまで神楽が行なわれましたが、皆さん熱心に神楽を鑑賞されていました。
私も祭りや芸能などで気仙沼を度々訪れますが、こういう形で地元の皆さんと一緒に神楽を鑑賞し、語り合うというのは初めてのことで、色々と考えさせられる一日となりました。
演目は武蔵坊弁慶が千人刀を揃えるべく待ち受けた五條の橋で牛若丸と出会い、剣戟の末牛若丸に服従し、共に平泉を目指して行くというものです。
仮設集会所の天井が低いため弁慶の振り回す長刀が蛍光灯を壊さないかハラハラして見ていたと仮設住宅のご婦人が笑って話していました。
動画でどうぞ。
