牧澤神楽 彦炎出見尊 @ 南部神楽フェスティバル
まだまだ8月というのに外の気温は18度、秋を通り越して行った感じがする。省エネでいいことはいいが・・・
という訳で、本日はイベントからです。
8月24日に平泉の観自在王院跡で開催された「南部神楽フェスティバル」というものです。
出演したのは牧澤、大森、達谷窟毘沙門、達古袋の四神楽団体でした。
本日はその中から、トップバッターの牧澤神楽さんについてです。
その前に、牧澤神楽さんの由来について定本から
「明治四二年秋、牧沢部落にある八幡神社の秋季例祭に、西磐井郡山目村赤荻笹谷神楽を奉納した。
この神楽のすばらしさにひかれ部落の八幡神社の奉納神楽を組織しようと相談した。
阿部繁雄他八人が世話人となり、西磐井郡金沢村、飯倉神楽より菅原貞四郎、菅原惺、高橋衛、岩渕惣之進等の師匠を招いて神楽の指導を受け、牧沢神楽を創設した。
初代庭元阿部繁雄、二代阿部繁美、三代阿部繁行である。」
とありますが、現代の代表者は阿部繁行さんです。
さて、演目の彦炎出見尊ですが、牧澤神楽さんの神台本には9番目の演目として書かれています。
冒頭の神歌は
〽 皇(スメラギ)の エーイエーイヨーイ
羽黒山 ハイエーイヨーイヨーイ
兄の火闌尊です 海幸彦です
弟の炎出見尊です 山幸彦です
話は、海幸山幸の釣弓神話ですので詳しく書きません。
兄に弓と矢を返されたが、無くした釣り針を返す術に困り果てる彦炎出見尊です。
〽 應 吾が帯する劔をもって造り返すといえども 承引ならず 何と言い訳申さんやのう
ここで、幕入りとなりますが、話はこの後、浜辺でシオツチノオジに出会い竜宮へ渡る展開になりますが、まずはここまで。
それより新緑をバックに大きなステージで舞うというのもダイナミックな感じで、舞手の皆さんも自然と振りが大きくなっていたような気がします。
動画でどうぞ。
ところで、この牧澤神楽さんについて、告知になりますが、9月21日に牧沢八幡神社境内において例祭奉納があります。
今年は「牧沢地区伝統文化再発見事業」ということで、真滝12区子ども会の鶏舞と牧澤神楽さんの一の谷などの神楽が奉納される他、神楽研究者の神楽解説や餅の振る舞い等もあるようです。
皆さん、たくさんお出で下さいということでした。
私も取材に入る予定です。(9月6日の蓬田神楽発表会も)
