鶯沢神楽 御神楽 道引舞 @奥州市水沢区 鹽竈神社宵宮
本日は8月9日に行われた奥州市水沢区塩竈神社例祭宵宮から鶯沢神楽さんの御神楽と道引舞についてです。
この日は夕方から雨が降り出してきたので、観客は少なかったものの充実した奉納神楽でした。
その前に鶯沢神楽さんの由来について「瀬台野系神楽口唱歌誌」他から
「明治26年8月12日鎮座山神神社奉納神楽として創設された。その後第四代まで続いたが継続することが困難となり、昭和13年に神楽供養碑を建立して活動休止となる。
その背景には時代の趨勢で、舞台手踊や新派劇団の組織と戦争態勢になったため活動が困難になったということです。
昭和63年、地域民から復活の声が高まり川内神楽保存会3代目師匠の指導を得て復活したが、舞手が高齢化して演目も限られたものとなった。
平成8年に地域の若者を募り稽古をすすめ、平成12年に舞台披露の伝承式典を開催し、幕神楽を充実して今日に至る。
初代座元佐藤清三郎、二代佐藤清左衛門、三代佐藤清次郎、四代今野武之進」
ということで、現在の代表者は佐藤満雄さんです。
最初は式舞の御神楽です。
通常は四人舞ですが、この日は舞手が足りなくて三人舞となりました。
練舞から始まり、後半は崩し舞となります。
続いての演目は式六番のうちから五番目の道引舞です。別名を岩戸入りともいいます。
この日は、いつもは笛を吹いている方が舞手にまわったため笛無しとなっております。
天照皇大神が素戔嗚尊の乱暴に耐えかねて天岩戸を尋ねて行く途中に加納神(猿田彦尊)に会います。
天照皇大神
〽應 それにます神は何神にて候 見れば老体の神と見受けたり 年は幾歳にて候
加納神
〽應 自らは加納神にて候 自らは年代を過する神なれば 年を重ねること十九万八千歳にて候
〽自らは神の道引きを仕らんため ここに待ち居り候 よりて高天原天岩屋に行くべき道を 御教え奉らん
動画でどうぞ。
