上亰鹿子踊り 大槌稲荷神社 神輿寄贈式
お盆台風とでも言えばよいのか、七日盆から先の天候が心配される今日この頃です。
さて、今日は大槌町の安渡に鎮座する大槌稲荷神社さんに支援団体から神輿が寄贈され、そのお披露目を兼ねた神事と神賑の様子をから、上亰鹿子踊さんの奉納をお送りします。
上亰鹿子踊りの伝承地域は大槌川流域の大ヶ口にある集落で、大槌町内の他の鹿踊のと同様の系統ということ。
由来については「大槌町の郷土芸能」」より
町内上亰地区に伝わる上亰鹿子踊りは、江戸時代元禄年間に伝えられたとされています。正確な記録がないため定かではないが、およそ300年前である。
さらに町内の他の地域に伝えられているいくつかの鹿子踊りが同系の踊りであり、年代も元禄の頃とされていることから、その時代に大槌地方に伝えられたものと考えられる。
釜石市栗林町の沢田地区にやはり300年程前、房州生まれの唯喜伝治という人がわらじをぬぎ若者衆に鹿子踊りを教えたと伝えられているが、鹿子踊りを別名、房州踊りともいうことから栗林町を中心に唯喜伝治氏により周辺の地域に伝えられたものと考えられその一つが上亰鹿子踊りである。
踊りの中で使われる唄の中に「武蔵野に月の入りベく…」とか「鹿島御浜の郡々すすき…」など関東地方の地名が出てくることからも、房州(現千葉県)方面より海を伝って来たのではないだろうか。
また鹿子踊りは仏の弔をすることから、もともと地域に伝えられていた念仏踊りと房州踊りが融合したものとも伝えられています。
現在に至る300年間には隆盛の頃もまた衰微の頃もあつた様ですが、先人や地域の人々の保存への熱意のおかげで絶えることなく現在に伝えられ、大槌稲荷神社、小鎚神社の例大祭の他、敬老会や運動会などの地域の行事などの時も踊られるようになつています。
動画でどうぞ。
