峠山伏神楽 三番叟 @ 伝承150周年記念神楽公演
本日は、峠山伏神楽さんの三番叟についてです。
ところで、晴山神楽を源流として江刺地方に山伏神楽が伝承されたのは天保年間以降のことである。
弘化3年(1846)に軽石神楽が瀬川秀兵衛から伝承され、文久4年(1864)ごろに峠山伏神楽が習い覚え、明治14年に鴨沢神楽が皆伝を受けている。
晴山神楽以外からでも天保13年(1842)に早池峰妙泉院から歌書神楽が、嘉永6年(1852)に土沢神楽から佐野向神楽、安政3年(1856)には東和丹内郷から社風長京神楽が伝承を受けている。
こうしてみると、南部伊達の藩境から少し離れた猿沢の峠集落から神楽の教えを請いに通ったということの困難さは相当なことであったと思われるとともに、頗る早い時期に秀逸なる神楽師匠を見つけ出したという識見にも頭がさがる思いである。
やはり峠地区が金山最盛期であったことから山師の情報網でつながっていたということなのかもしれない。
さて、三番叟についてです。
これは当日の会場に展示されていた三番叟に使う黒尉面です。
幕出し歌は 〽 よしがのに よしがのに 日は照るとも 常に絶えせぬ鳴る滝の水
舞手は菅原卓也さんです。
動画でどうぞ。
