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2014.07.04 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリシシ踊り

早稲谷鹿踊 雌獅子隠し~投草 ~鰹踊り @ 甘酒地蔵尊例祭

というわけで、甘酒地蔵尊例祭に奉納された早稲谷鹿踊の演目について最終日です。

前日までの演目に引き続いて、雌獅子、投草、鰹釣りと踊って終わります。

早稲谷の場合は行山流の山口派ということですが、8人立の鹿の他に化け坊主が付き、演目にも鰹踊りがあるなど特異な伝承を持っています。
なので、一応山口派ということになっていますが、八瀬から伝わった時点から変遷があったことも想像されます。

雌獅子隠しの演目では、化け坊主と側シシが攻防をくりひろげなど面白い。
正面に雌獅子をかばう二頭の鹿がいるが、化け坊主がそれを守ろうとして、一方の雄獅子は雌獅子を探して猛り狂う場面がよく表現されています。

続いて、観衆の内から御花があげあられると、その感謝の意を込めて「投げ草」がかけられる。
この投げ草は、昔日はお金ばかりでなく米や酒や反物など、踊り組に対しての賛辞と褒美の意味合いのものが贈られた際にその返礼として歌を揚げ一舞して恩義に報いるものであった。



そして、最後に鰹踊りである。
終戦後(昭和23年ごろ)まで、お盆が近くなると唐桑半島の新仏の家を回向して回るということで、事前に予約を取り、更に巡業の期間が1週間に及ぶとあって鹿踊り組が宿泊する宿の手配まで行う役目の人がいたらしい。そして、この巡業で唐桑の漁師の家を巡るうちに海の漁の話を聞いた踊り組みの者たちが鰹漁の模倣を表現しているうちに大漁を予祝する舞ということで成立したらしい。

DSC02368_20140704210401065.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2014.07.04 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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