土沢神楽 天熊人五穀 @ 第30回江刺神楽大会
さて、本日は江刺神楽大会より、招待神楽の土沢神楽さんの天熊人五穀についてです。
佐野向神楽さんの師匠神楽ということで、特別に招聘したとのことです。
土沢神楽さんは、花巻市東和町の鏑八幡神社に奉斎する山伏神楽で、正式には早池峰大償流土沢神楽と称します。
大償神楽からの伝承とされていますが時期は明確でないものの、弘化年代の神楽道具などから推測されます。
岩手県指定の無形文化財であるとともに、石鳩岡神楽とともに「記録作成等の無形の民俗文化財」として国選択指定を受けている。
舞い方は早池峰神楽の古い型を残しているといわれ、2月11日の舞初めを始めとして、9月の鏑八幡神社の祭礼などに上演されます。
天熊人五穀は山伏神楽では最も人気のある荒舞の一つで、農業にとって大切な五穀の始まりを説く演目となっています。
対になる演目に天照五穀(女五穀)があり、こちらが静の五穀とすれば、天熊人はまさしく荒々しい動の五穀舞といえます。冒頭は天熊人の一人舞で激しい練舞が続きます。
そこへ天太玉命が出て、天熊人に豊葦原の中津国へ行って保食神を訪ねて来いと命じます。
すると保食神と稲荷神が現れて五穀の種を差し出します。
天太玉命に五穀の種を授かった天熊人が五穀の種を蒔いて歩きます。種蒔舞ですね。
そして、めでたく千代の御神楽とあいなります。
面を外してのクズシ舞です。見事です。
動画でどうぞ。
