達古袋神楽 弁慶安宅の関 @ 第10回神楽共演石越大会
さて、本日は達古袋神楽さんの弁慶安宅の関についてです。
先ごろ、達古袋神楽さんの胴取さんがお亡くなりになったこともあり、この日も胴は矢崎さんが友情出演です。
ところで、現在一関市では南部神楽等の民俗芸能の現況について調査を行っている。
その一環で4月に達古袋神楽さんについて、その萩荘地域(八幡神社氏子)を神輿を奉じて巡幸する模様を伝えたのが次の新聞記事です。(岩手日日新聞より)
この日の調査には橋本裕之氏や千葉信胤氏が同席調査し、日頃の神楽舞台での華やかな南部神楽とは趣の違う、神事芸能としての神楽の伝承形態を記録したというものです。
一関地方では神主がご神体を遷した筺や神輿を巡行させて、一軒一軒を払いながら神札を配り歩く神事が多く残されております。それに随行して門付けするのは獅子舞であったり神楽であったりということなのだろうと思います。
ここ萩荘でも7月の八雲神社の祭礼には獅子舞が舞われますが、この達古袋の八幡神社では神楽が随行してまわり、最後には御神楽をあげるということであるようです。
さて、演目の弁慶安宅の関は達古袋神楽さんの十八番のものといえます。
義経と弁慶が奥州平泉へ向けて都落ちを致します。
安宅の関所で山伏姿の一行と身をやつした義経主従を詮議する関守の富樫左右衛門泰家。
東大寺勧進の旅と称する弁慶に対して、ならば勧進帳を読み上げよと迫ります
尚も怪しむ富樫は家来が剛力の顔が判官殿(義経)に似ていると注進したため、富樫に疑われたが、窮地を打開しようと弁慶は主人である義経を打ち据えることになります。
あまりの仕打ちに富樫は弁慶を押しとどめ、されば関を通られよと許します。
動画でどうぞ。
