権現舞 @奥州市江刺区 麓山神社例大祭
さて、本日は麓山(はやま)神社の春季例大祭の模様から、後半部をリポートいたします。
人首の町をお通りした神輿行列は神社へ登る道へと進みます。(目印は佐伯郁朗邸の人首文庫のお屋敷です)
ここから500m程の坂道ですが、途中の民家では道端に〆門を立て、朝から庭先を掃き清めて神様のお通りに備えておりました。
信仰心の深さが見て取れるとともに、地域の祭り行事を華やかにしたいと願う気持ちが伝わってきました。
神社に着くと、五区の子どもたちが納めのシンガクを舞います。
その後で、大人たちによる下舞と権現舞の披露となります。
ここ米里に伝わる神楽は、早池峰系の山伏神楽ですが、伝承経路は旧田瀬村の白土神楽や旧小友村の外山神楽との交流の中で伝わったような気がします。
それにしても、このシンガクと権現舞が各区持ち回りで、普通の市民が舞っているということは驚嘆に値します。
さすが江刺は奥が深い!
やはり神楽は芸能の巧劣で判断されるべきものではなく、戸毎あるいは集落毎の信仰上の糧となり、その信仰に基いて神謀りをなす超自然的な存在として崇められているかが重要な事ではなかろうか。
そのことを今もっても具現化しているのがこの米里(人首)集落といえよう。
この祭りはまた厄年連の風流踊りまでも「通過儀礼」の意味合いを持って行われていることを奥州市の文化行政に貢献されている方々にもお伝えしたい。
動画でどうぞ。
ちなみに祭りの御巡幸のマップは次のとおりです
https://mapsengine.google.com/map/edit?mid=zZCJz8P9lYdI.kQAvfogKvzxs
