しんがく @奥州市江刺区 麓山神社例大祭
さて、本日は5月5日に奉斎されました奥州市江刺区米里に鎮座いたします麓山(はやま)神社の春季例大祭の模様から、前半部をリポートいたします。
始めに麓山神社の由来について岩手県神道青年会のホームページより
「白山権現は、梁川村との境、白山堂北野に鎮座せしが、数回の野火に遭い、元禄15年(1702)12月、人首城主沼辺重次が氏神として現在地に奉遷、御屋敷前正覚院坊が司祭する。
明治4年、時の戸長菊池伊兵ヱ他有志相諮り、中沢麓山神社を村社として神祇院に申請、承認されたが、明治8年、県官出張の際、私有地内に村社を祀る事は好ましくないが故、承認取り消しもあり得るとの事で、現在地に中沢麓山神社の御分霊を勧請し、村社麓山神社として崇敬し現在に至る。」
とあり、米里の町の東方の小高い山の上に現在の神社があります。
町中から500m程の坂道を登ると、白山神社の幟がはためいた神社に着きます。祭神は大山祗命であるとともに白山姫命であり、白山信仰の神社でもあります。
神社で発輿式が行われた後、境内で出発式が行われます。
今年のシンガク権現舞を奉納するのは各区持ち回り当番の旧五方面の皆さんです。
奉納が終わると神輿に供奉した行列のお通りになります。12:30分ごろになります。
この神社からは、行列がしばらく野道を歩いていくのでカメラマンたちがたくさん構えている撮影ポイントでもあります。
盛街道に出ると、他の地区の山車とともに行列を組んで人首の町へと進んでいきます。
ところで、この神楽(シンガク⇒スガグ)を舞っている子どもたちは神楽組に所属しているわけではありません。
というのも、この神社の祭りでは毎年米里の12区から当番の地区が神楽を習って奉納しているのだということです。
そして、驚くべきことに12年に1回まわってくるシンガクと権現舞のために各区で権現様をもっているのだということです。
つまり、米里地区の老若男女はシンガクや権現舞が踊れるということです。(もっとも太鼓と笛は旧6区の神楽師匠がメインとなっていますが)
午後1時半ごろに人首の町に入ると賑やかさを増す中でお通りをいたします。
シンガクの他にも厄年連の創作演舞や各区の演し物もたくさんあり、一層華を添えています。
神輿行列は、町中を抜けてJA米里営農センターで門付けをすると折り返して町中へと戻ります。(2時30分ごろになります。)
そのあと、神社へと戻っていくわけですが、それは明日の記述と致します。
動画でどうぞ。
