盛町五年祭から
5月3日に大船渡市盛町に鎮座する天照御祖神社の式年例祭が執り行われましたので、行ってまいりまいした。
この祭りに行くのは8年ぶりということになりますが、東日本大震災以降では最初の式年例祭となり、様々な意味合いでより一層感慨深いものになりました。
前日に天王様が神輿に乗って天照御祖神社に巡幸して、一晩お泊りになります。
で、この日は供奉する行列を従えて盛町内を巡幸いたします。
その先払いとして舞われるのが田茂山権現舞ということのようです。
この太鼓山車は津波で流失しましたが、震災後に地元出身の歌手である新沼謙治さんの寄付により復活したものです。
気仙地方の権現舞の太鼓は、二人の肩に載せられて人手で担ぐのが元々の形ですが、後に荷車等に載せるようになり、更にこのような綺羅びやかな山車として繰り出されるようになったものです。
田茂山権現舞について、神社で待機している時間に田茂山組の方にお聞きしました。
盛地区には大小13の神社があり、その各神社毎に1つずつ権現様があるといいます。
平年は正月の悪魔祓いとして各部落で舞われるのですが、五年祭(中三年)の時には田茂山組の山車に13体の権現様を載せて、田茂山組が代表して権現様を遊ばせるということのようです。
何故田茂山組が総取りをするのかは聞きませんでしたが、天照御祖神社のお膝元であること等から祭りの時の権威といったことなのかもしれません。
午前中いっぱいを掛けて盛町内を巡幸し、天照御祖神社に戻ると社務所前で最後の権現舞の奉斎が行われます。
これだけ沢山の権現様が舞う姿は圧巻です。
他にも盛町内各組の祭奉納芸能などがありましたが割愛させていただきます。
下町組の館山車も流失しましたが、支援を受けて復活しました。
また次の五年祭に向けて新たな動きもあるようですので、追っかけて見たいと思います。
動画でどうぞ。
