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2014.03.19 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

飯豊神楽 稲田姫舞 @ 第21回遠野郷神楽共演会

彼岸の入りとなり、ますます春めいてきて、何となく心地良し。

さて、本日は飯豊神楽さんの稲田姫舞についてです。

その前に飯豊神楽さんの由来について

遠野市上組町駒形神社神楽である八幡神楽の系統である。元は地区内の熊野神社の奉納神楽であったが消失した伝書には文政四年の記録があったという。
遠野八幡宮には昭和29年に奉納、その後は中断したが、昭和43年から市内各神社への奉納を行っている。
また、過去には大槌方面にも門打ちに出かけたということだ。

ということです。



演目の稲田姫は大蛇退治の様子を舞い納めたものであって、裏式舞の初番、鶏舞の替舞として差し替えて舞われたということで、家内安全、夫婦和合、子孫繁栄の祈祷の舞となっている。

序盤から手名椎足名椎と稲田姫が出て御神楽を舞います。

DSC05451.jpg

続いて幕から素戔嗚尊が出て手名椎に一夜の宿を乞います。
すると手名椎は八岐大蛇に悩まされていることを告げ、娘を助けてほしいと懇願します。
そこで素戔嗚尊が大蛇退治を引き受けるということとなります。

展開は山伏神楽と同じですが、言立がかなり違っています。

DSC05488.jpg

素戔嗚尊が呪言をとなえると白い蛇面を付けた大蛇が出て争いとなります。
法力をもってして退治した素戔嗚尊が勝利をせんげんすると千代の御神楽となります。

DSC05515_201403192112090bb.jpg

胴取の神歌は 八雲立つ出雲八重垣妻籠に 八重垣作る その八重垣を です。

飯豊神楽の御神楽は八幡神楽系統独特の拍子と扇使いですが、黒森系統の軽快な舞にも通じるものがあります。

DSC05566.jpg


動画でどうぞ。


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2014.03.19 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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