平倉神楽 汐汲み舞 @ 第21回遠野郷神楽共演会
本日は平倉神楽さんの汐汲み舞についてです。
平倉神楽さんの由来については「遠野の民俗芸能」等より
「明治34年旧宮守村塚沢の塚沢神楽から二代にわたって指導を受け、その時、神楽幕及び権現様をいただいている。
戦時中に中断していたが、昭和30年頃からは神社での神事のみ行った。昭和60年ごろに小学生のシンガクを復活させ八幡宮例祭等に参加するようになった。
平成12年から岳神楽の直径である石鳩岡神楽から一の倉保氏を招いて指導を得、本格的な幕神楽の練習を開始して今に至る。」
演目の汐汲み舞は早池峰神楽にのみ伝える舞で、能の松風を底本としているような詞章の内容となっている。
能の汐汲みでは松風、村雨の姉妹の海人の物語です。
ここでは、その前半部分の美しい女たちが秋の夕べに月を汲み運ぶ幻想的な場面で、夢幻能の恋物語となっています。
その情緒が山伏神楽にも再現されていて、とても優美です。
幕出し歌は
〽 松島や お島の浜の月をだに かげを汲むこそ心あれ
肩に担いだ棒の両端に、桶に見立てた烏帽子を下げて四方に舞います。
動画でどうぞ。
