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2014.03.30 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

和賀大乗神楽 龍殿 @ 第14回慶昌寺神楽公演

本日は和賀大乗神楽さんの龍殿です。

龍殿について当日のプログラムより

「二人舞。一般的には阿吽二面による荒舞。大乗神楽での龍殿は貴船大明神と加茂大明神で、本地は知勝佛と難勝佛であるとされます。仁王の阿吽の面をつけ欅掛けで帯刀した姿で登場します。途中で面を取り、後生楽・刀による御神楽・刀くぐり・振り太刀となります。普通は面をつけず五勝楽から行うことが一般的です。この舞は激しい太刀舞によって悪魔を鎮め退散させる舞であると見られています。」

とあります。

舞手は先に正足を舞いました中学2年生と小原さんによります相舞です。



ネリが終わると面を外しての刀舞となります。
法印神楽で龍殿に比定されている両天でもやはり最初は御請楽で始まるネリの舞で、後半には太刀業となっている。

この演目の本来の趣旨である悪魔を払い清める前半部分と、修験者の験力を見せしめる曲芸的な太刀技の部分は共通事項といえる。
但し、法印神楽では刀潜りはないので、これは山伏神楽サイドのものということだろう。

山伏神楽でも直面の二人が出て練舞のあとに刀潜りをするが、本田安次著山伏神楽・番楽によれば、「龍殿は古い修生会の記録にも「龍天・毘沙門・鬼」等と見えて、法咒師らが剣や鈴を採って舞ったものだろう」と分析している如く、多くの古典芸能に敷衍した題材なのであろうと思われる。


DSC08644_201403301641135df.jpg

終盤は一人が刀をもう一人に託して幕入りする。
残った一人が双刀を振りかざしての太刀みかぐらを勇壮に舞う。(若いからキレがいい舞になってます!)

DSC08669_20140330164115244.jpg


最後は常印にて舞い納めます。

DSC08681.jpg

動画でどうぞ。


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2014.03.30 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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