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2014.02.27 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

南部笹流大平神楽 三番叟 @第35回志波姫神楽鑑賞会

さて、本日からは先日の日曜日に開催されました志波姫地区の神楽鑑賞会についてです。

当日のプログラムは次のとおりですので、順番にそって書いていきます。

・三番叟(南部笹流大平神楽)
・西の宮舞(南部笹流大平神楽)
・安倍保名捕らわれの場(沼崎神楽)
・石川悪右衛門祈祷の段(阿久戸神楽)
・弁慶安宅の関(達古袋神楽)
・田村一代(細野神楽)
・一の谷合戦 首取りの場(城生野神楽)


そして、この日のトップは南部笹流大平神楽さんです。

その前に大平神楽さんの由来について

「明治初年に岩手県胆沢郡衣川村上衣川から若柳に婿入りした高橋忠右エ門が間海の田代芳蔵らに指導した。
梅崎神楽と称した。
明治18年にその田代芳蔵から大平の鹿野巳代吉、明治25年に鹿野吉三郎に伝授された。
初代庭元田代政之進、二代鹿野吉三郎、三代鹿野信一、四代目は鹿野一男である。
戦後に後継者難で長い間中断したが、昭和58年に不動堂西館青年会が中心となり、当時最期の神楽師である佐藤七右衛門、及川千次郎の指導のもとに再興し、平成元年三月一日、志波姫町教育委員会より、無形民俗文化財第一号の指定を受けた。」

現在の代表者は猪狩賢一さんです。



演目の三番叟は、南部神楽の式舞に位置づけられています。
かつては南部神楽の上演でも式舞を舞納めてからでないと仕組神楽(劇舞)を舞うことができなかったわけです。
この日も式舞を先に奉じてという意味合いで、代表格の大平神楽さんが三番叟を上演しました。

出掛かりでは幣束を幕前に差し出して歌が掛かります

〽 吉が野に 吉が野に 今に日は照るとも 日は輝るとも 常に流るる 鳴る瀧の水
  鶴殿や亀殿が玉つれて 今日は第35回志波姫神楽鑑賞会の社前において 幸い心と舞い遊ぶ

胴の拍子も独特です。

DSC07619.jpg

笹流の三番叟には三通りがあるといいます。

DSC07637.jpg

とにかく、大平神楽さんの三番叟は御神楽の部分で大きなクネリが入るのが独特です。


DSC07648.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2014.02.27 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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