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2014.02.22 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

大森神楽 日光権現 @ 第24回衣川神楽まつり

今日は大森神楽さんの日光権現です。初演になります。

胴は佐藤吉訓さんです、この日は八面六臂の活躍でした。



演目ははるか昔の上野下野の国争いの物語です。

上野の国の赤城明神が土地の領民を食い殺すなど悪行を働いたため、下野の国の日光権現がこれを退治に出かけるというものです。

日光権現は、2年生のゆうた君です。今日も一人で人気を攫ってしまいました。
かっこいいよ!

DSC07189.jpg

そこへ赤城明神が荒々しく幕を揺らして登場します。
赤城明神は健太郎君です。

日光権現と争いになりますが、赤城明神が勝ち、日光権現は山の中へと逃げ込みます。

DSC07243.jpg

そこへ日本一の弓の名手と謳われた磐司万三郎が通りかかります。
役はあかりちゃんです。

日光権現は白鹿に身を変えて、磐司万三郎を誘い出し、神通の矢をもって赤城明神を倒してくれと頼みます。

DSC07257.jpg

依頼を受けた磐司万三郎は神通の矢で見事に赤城明神を倒します。

DSC07318_20140222172532cd3.jpg

日光権現はかねての約束通り、磐司万三郎に日本中の山で自由に狩りをする権利を与えて感謝し、千代の御神楽を共に舞うのでした。
この話は、日本の狩猟民の伝説として全国に敷衍している説話ですが、特に東北のマタギにとっては重要な祖先の話として伝えられてきたようです。

山形県の山寺には磐司と磐三郎の二人の兄弟の物語として伝わり、鹿踊の由来譚としても語り継がれています。

DSC07329.jpg

この演目は是非、続けてほしいと思います。

動画でどうぞ。



テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2014.02.22 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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