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2014.02.20 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

川内神楽 宝蔵破り@第24回衣川神楽まつり

本日は第24回衣川神楽まつりから川内神楽さんの宝蔵破りについてです。

川内神楽さんの由来について

「川内神楽は古い歴史を持ち、今より二○○年前川内要害の利平他数名が、西磐井郡厳美村山谷神楽より政吉師匠を招き指導を受けたのが始まりである。
明治末期に至り神楽は各地に盛んになったので、他に負けないようにと再び三輪流山谷神楽より師匠を招き、振り付けを学んだ。
大正五年、西磐井郡平泉戸河内神楽に、また大正一○年頃、胆沢郡前沢町白鳥神楽を指導し組織した。
初代庭元高橋利平、二代利右エ門、三代七右エ門、四代菅原熊太郎、現在の庭元菅原宏は一二代目である。
昭和五三年三月二五日、衣川村より無形文化財の指定を受けた。」

とあり、現在も代表は菅原宏さんです。

代表は御年85歳ですが矍鑠たる胴を打っておられます。



宝蔵破りの演目は、牛若丸が父源義朝が平家との争いの中で源氏伝来の八十四巻の兵法書「多神通虎の巻物」を四国は熊山城主鬼一法眼に略奪された。
藤原秀衡にこれなくして源氏の再興あるまじと諭され、単騎で熊山城に乗り込み鬼一法眼の娘である皆鶴姫を謀略して宝のありかを聞き出し、ついに巻物を奪還するというもの。

DSC07016.jpg


鬼一法眼の娘皆鶴姫

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牛若丸が宝蔵の中を必死で探す様が表現されています。何が飛び出すかハラハラドキドキして観客は釘付けです。

DSC07064.jpg

熊山城に戻った鬼一法眼は、宝蔵から巻物が奪われたことに気が付き、「奥の殿」と呼ばれた牛若丸の所業に違いないと牛若丸を探し出します。

そして、兵法争いの場面、お互いに秘術の限りを尽くしますが、多神通虎を所持する牛若丸は三寸草隠れの法や大山九つ之法などを繰り出します。

遂に、鬼一法眼を振りきって牛若丸は奥州平泉へと帰っていきます。
一方の敗れた鬼一法眼は、己が娘の皆鶴姫を恥と思い刺し殺して船に乗せて沖へと流し、自らも自害して果てます。

DSC07124.jpg



動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2014.02.20 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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