豊年田植踊・仮装手踊 @ 大原水かけ祭
今日は祝日でありますので、例年どおり一関市大東町大原において300年ほどの伝統行事である大原水かけ祭りに出かけてまいりました。
とはいっても、最近は午後3時ごろから行われる水かけ自体は観ることもなく、午前中の豊年田植踊と仮装手踊を専ら鑑賞に行くのが楽しみなのですが。
大原の水かけ祭りは、江戸の大火の故事から火伏せを祈願する祭りとして始まった祭りで、本来は秋葉神社の奉納行事であったが、近隣の八幡神社へ厄年祈願をする信仰行事を習合して伝承してきたものです。
そして、そこへ旧正月のカセドリも加わって近郷にない盛大な祭りとなりました。
寒中に裸男が水を浴びながら駆け抜ける勇壮な祭りとして有名になりましたが、個人的にはカセドリを始めとする、古い形の祭りの雰囲気に惹かれて毎年のように訪問しているしだいです。
その魅力の筆頭がこの豊年田植え踊りと仮装手踊です。
田植え踊りは隣接する気仙沼市の八瀬地区から伝承した羯鼓踊り系統のもので、弥十郎二人に羯鼓太鼓を持った早乙女数名が歌を上げながら踊るものです。
一方の仮装手踊は、裸参りをする厄年の男に対して厄年の女性は参加することができなかったため、その代参役として女装して手踊をすることに始まるのもで、このスタイルは他の地区では見られないものです。
しかも、踊っているのは各町内の若い男衆なので昔は若い女性の羨望の的でもあったということです。
今年の踊り組は、田植踊が下内野、手踊が立若、六若、川内、中島、下若、大久保の7団体でした。
まあという訳で、今年も春が来るぞと、そんな一日でした。
動画でどうぞ。
