南部笹流大平神楽 西の宮舞 @ 第35回志波姫神楽鑑賞会
今日の天候は正に春を思わせるほどの気温と陽気でした。このまま春になるとよいがさにあらず。
という訳で、今日は大平神楽さんの西の宮舞です。
この演目は、法印神楽の系統を引くもので、伊弉諾伊弉冊二神から最初に生まれいづる神(蛭子の神)が備わるべき所が不足したために舟に乗せて海上遠くに流された神話に基づく話です。
蛭子の神が流されて行く途中、摂州西の宮付近で海を眺めていた天ノ皇子に見咎められます。
小舟に乗せられた赤子を見て不審に思った天ノ皇子は赤子の襟に書巻が差し込まれているのを見つけ、その文を読みます。
ここでの登場人物は天照皇大神と月読命ですが、蛭子の神について説く神楽ですので、天照皇大神と月読命&素戔嗚尊のミックスになった姿で舞い踊っています。
すると、そこには西の宮の由来が滔々と書かれていたため、兄弟神と知り共に会えたことを祝って千代の御神楽を舞納めます。
そして、この西の宮には面を外してのクズシ舞が組み入れられています。
この手は、それまでの大平神楽とは違って昭和期以降のクズシ舞となっているようですので、往古の形ではないかもしれません。
動画でどうぞ。
