村崎野大乗神楽舞初め 魔王
さて、今日は村崎野大乗神楽舞初めから魔王です。
魔王といえばなぜか素戔嗚尊となっているようです。
本来は伊弉諾伊弉冊神から生まれた神でありながら、粗暴を極め、姉の天照皇大神に悪道を働いたがために恐れられ、高天原を追放されたことから魔神のイメージが古くから定着していきたことだと思います。
しかし、魔神ではありますが、強大な力を持っているが故に、民衆の悩みの種である悪魔・疾病・災害を捻じり伏せる神へと変遷し、引いては蘇民将来伝説に象徴されるように信仰の対象へと昇華されていました。
なので、浜神楽では魔王神璽という演目では悪魔たちを退治する役廻りとなっています。
大乗神楽では降伏金剛夜叉明王として悪魔降伏、庶民救済の神仏として登場します。
先靴脱で出て一巡りし、扇納と続きます。
剣印にて切段定
ここまでが国入りと言うそうです。
そして面と千早を外して御神楽となる。
錫杖と刀で舞います。
次いで両手に刀を持ち、散らし御神楽です。
法印神楽と同様に一番の見所と言えます。見ている側も力が入ります。
最後は剣印で舞納めます。
動画でどうぞ。
冬の大乗神楽大会のお知らせ
さあて、こんなところでお知らせするのがもったいないぐらいのお知らせです。
今度の日曜日に北上市鬼の館にて新春北上大乗神楽公演があります。
なかなか見ることのできないものもでてくるとか。是非おいでください。
