成岡田神楽 天の岩戸開き
昨日は早朝から大雪で、我が家の廻りは40cm程の積雪! 日に二度も雪かきに追われました。
さて、正月の親戚廻りも一段落したので、ブログも再開といたします。
今日の話題は近々の取材が無いため、古いデータからとなりますのでご容赦を。
平成21年2月1日に行われた前沢郷土芸能祭から成岡田神楽さんの天の岩戸開きです。
その前に成岡田神楽さんの由来について村上護郎著「南部神楽」から
「田河津横沢篭山の千葉栄三郎は西南戦争の際の同年兵、平泉町達谷の屋根ふき職人古太郎より、千葉幸蔵等と共に神楽を習い竹沢神楽を創始、明治三十年岩井里に、大正十年夏山に、また前沢成岡田にも伝え、成岡田の面は千葉栄三郎の作であり、神楽台本も残されている。」
とあります。現在の代表者は千葉長平さんです。
成岡田という地区は前沢の束稲山北勢麓に位置する集落で、県道106号線をたどると田河津集落まで眼と鼻の先である。
したがって、田河津高金の佐藤金治郎の元へと神楽を習いに通ったのも頷ける。
成岡田に神楽が伝わったのは明治43年であるという。佐藤金治郎発祥の高金流の竹沢神楽直系です。
実はこの成岡田神楽さんは、現在では活動しているものの発表機会が少なく、なかなかお目にかかれません。
この日の胴は岩渕隆さんです。
手平鉦は千葉辰夫さんと千葉隆夫さんです。
で、この日の演目は貴重な天の岩戸開きです。
天児屋根命が自らの本地を述べると太玉命が出て、次に思兼命が出ます。
その後にサンヤ面をつけた手力雄命が出て力強く荒舞を舞います。
天宇受売命が出て舞いますが、御神楽舞になっているようです。
そして手力雄命が岩戸を海中に投げると天照皇大神が幕から現れ、天宇受売命が祝いの舞を踊ります。
神歌は
〽 今朝の日は 黄金に増したる朝日かな 七重の雲を分けて輝く
天の戸を 開けてめでたや 神の世の 古きを祝う あらたまの春
そして千代の御神楽となります。
古態を残している団体なので是非継続していいってほしいと願います。
動画でどうぞ。
