大出早池峰神楽 鞍馬舞@第21回遠野神楽共演会
今日は遠野神楽共演会から大出早池峰神楽さんの鞍馬舞についてです。
大出早池峰神楽は伝承が古く、早池峰山麓の附馬牛町大出にある妙泉寺の鎮守社である新山宮に大同年間から神楽が行われていたとも言われています。
また、明治10年に一生を妙泉寺の寺男として過ごして90歳で亡くなった佐々木萬蔵が「神楽は法印が京都から伝えたもので、出羽三山に伝わった当時に大出にも伝わった」と記しています。
大出神楽を中心としたものを神人神楽と称し、他の遠野郷の里山伏が伝えたものを山伏神楽と呼んで分けているが、これは長い変遷の中で本山派と当山派の競い合いから生じてきたものとも言われています。
かつては表裏式舞とその他の舞、狂言など55番以上もあったが、現在は32番を伝承するということのようです。
さて、この遠野神楽共演会は、加盟12団体の親睦と神楽の技の向上、それとともに後継者育成が大きな目的となっています。
なので、この日も多くの団体で演目復活に挑戦したり、小中学生の初舞台なども見られました。
鞍馬舞は牛若丸と鞍馬山の天狗の武士舞ではありますが、この日は小学生の舞となりました。
鞍馬舞は牛若丸が鞍馬の兵法を習得し、唐国の天狗の是界坊と法術の限りを尽くして戦い、見事牛若丸が勝利して兵法を手にするというものです。
この演目は鞍馬登りとも鞍馬入りとも称しています。
番楽そのものの演目です。
動画でどうぞ。
