南下幅念仏剣舞 一番庭、とっときもの
年末も押し迫り、郷土芸能の奉納・公演も一段落した中で、本日は偶然公演を行うということで取材に出かけました。
・・・と行っても地元奥州市水沢区の街なか交流館での南下幅念仏剣舞の公演ですので、貴重な発表の場を手軽に見ることができ、感謝申し上げる次第です。
さて、南下幅念仏剣舞の由来について
「巻物園鏡傅によると、大同三年、出羽の国 羽黒山峰中権大僧都善光院の法印が荒沢鬼渡大明神の御堂にこもり念佛勤行をしている時、ある夜こつ然と二人の老翁が現れて「衆生済度の近道は舞踊の面白さを知らしめた上に導くことにある」と諭された。それに対し彼の法印は「しからば教えて候らえ」と申し上げたところ、一人は座して歌い囃し、一人は立ちて踊り始めた。伝授し終わると二人の姿は虚空に消えて見えなくなった。とあり、この踊りこそ念仏剣舞の始まりとされている。
以来絶やすことなく保存会を結成し伝承されている。胆沢区内では、八団体の剣舞が指定されているが、他の団体と比し一般的にテンポがゆったりしており、それだけ「力み」があると言われている。」
とのこと。
今日の演目は一番庭からですが、今日は舞納め(忘年会)を兼ねているということで、フルメンバーの出演です・・・といいたいところですが、肝心の跳ね胴がおりません。なんでも風邪っぽいということで欠場です。残念ですが。
胴取り殿の寄せ太鼓に続いて一番庭です。
一番庭が終わると切れ目なく二人狂へと続きます。
蛇面と白面の大地を踏み鎮める剣舞となっています。
続いて一人怒物の中から「とっときもの」です。
これは川西のオッコミ、朴ノ木沢の熊っぱらいに通じる祈祷舞です。
さて、後半の膳舞・刀剣舞は明日の記事にて詳述いたします。
動画でどうぞ。
