鵜鳥神楽 清祓 @奈奈子祭 冬の陣
本日は奈奈子祭 冬の陣から鵜鳥神楽さんの清祓についてです。
鵜鳥神楽は国の「記録作成等の措置を講ずべき無形民俗文化財」として選択された芸能であり、毎年1月から4月にかけて岩手沿岸部を巡行する廻り神楽の形式を残している貴重な神楽組であります。
神楽の構成員には、田野畑村の和野地区の方たちが大半をしめるがその他の地区からも入っている。
そして、大宮神社の権現様を奉じて霞場である田野畑村内を廻る時は大宮神楽として、そして鵜鳥神社の権現様を奉じて北回りの久慈から南回りの釜石まで廻る時は鵜鳥神楽として神楽を行うという特異な存在でもある。
さて、演目の清祓は神楽の始めに演じられる神楽の場を払い清める舞であり、手に持つ桃の枝は邪気を払う呪力があるとされている。(伊弉冉尊が黄泉の国で追い迫る悪鬼を払うため桃の実を投げた故事による)
カゴイは神下るで舞手が幕より出て、胴取りが「おりきてあそべ よもの神々」
舞手が開扇と桃の枝を前に立てて持ち、言い立てをする
「おう われこそはタケスサノウノミコトなり」
「この家 この村に 禍事あるならば このももたまの 御幣をもって 祓い清め申す」
次に盆に盛った塩を持っての言い立て
「この塩を持ちて 七浦八浦の悪を祓い清め申す」と唱えて塩を撒く
最後に刀を持っての言い立ては
「この太刀により 家と村を祓う」と唱えて刀の舞となる。
ちなみに、この清祓は鵜鳥神楽ではタケスサノウノミコトだが、黒森神楽ではイザナギノミコトとなっている。
動画でどうぞ。
