奥玉神楽同好会 信田森
本日は、11月17日に行われました第51回奥玉地区民芸大会から奥玉神楽同好会さんの信田森についてです。
それにしても、奥玉神楽とは激レアです。初見です。楽しみです。
由来はまずは奥玉神楽の方から
「明治初年、櫛挽(くしぴき)をしながら村々を廻って歩く、宮城県普賢堂の人で文治郎と言う人が、奥玉で妻をめとり居をかまえた。
文治郎は、水山流神代皇代神楽の舞手でもあった。
明治一四年、奥玉字中日向の水山流神代皇代神楽の太田丈作が庭元となり、文治郎を神楽の師匠として部落の若者達に神楽の指導を行ない、奥玉神楽を創設した。
初代庭元太田丈作、現在の庭元小野寺進は六代目である。」
とあります。
しかしながら、この奥玉神楽は中断しました。
そこで奥玉神楽同好会について当日の休憩時間に胴取の藤野佳一さんにお話を伺いました。
この奥玉地区民芸大会の第1回目を期して立石神楽と新舘神楽(千厩 駒場神楽伝授)のメンバーが決起して創設したのが奥玉神楽同好会ということです。
そして現メンバーのうちの若い人達は高校生の頃文化祭で新舘神楽から指導を受けた人達が同好会に入って演じているとのこと。
なかなか面白い神楽組です、今後の活躍が期待されます。
胴取の藤野佳一さんですが、バチさばきに独特のものがあり、村上護郎先生著「南部神楽」に所収されている増沢神楽の菅原軍治氏を彷彿とさせます。
演目の信田森は石川悪右衛門主従が白狐の生肝を得るために信田森に狐狩りに来る所から始まります。
そこへ、安倍保名主従が願掛けに訪れて白狐をかくまいます
白狐を探して石川悪右衛門が安倍保名に狐を匿っているのではないかと問い詰めて、挙句に縛り上げてしまいます。
それを見た白狐が来盤上人に姿を変えて、仏の道を説いて悪右衛門に命乞いをします。
白狐は保名を助けますが、自分は山奥の棲家へ帰ると言い残して去ることになります。
来盤上人から白狐への早変わりはわかり易い演出だと思います。
兎にも角にも、奥玉神楽同好会の今後が気になります。
動画でどうぞ。
