平七福神 @大船渡市郷土芸能まつり
昨夜から急に寒気が入り、雪が降るようになりました。まあ積もりはしないが、なんとなく慌ただしく感じられる。いよいよ冬将軍の到来だ。
さて、今日は、「第43回大船渡市郷土芸能まつり」から平七福神について。
由来については当日パンフレットより、
「平七福神は昭和2年、御代典記念祝賀会の折、村社に大漁豊作、家内安全、商売繁昌、無病息災などを祈願し、初めて踊られました。
その後、代々継承され、第二次世界大戦、チリ地震津波などで中断しましたが、昭和38年加茂神社五年大祭の折に復活し、東日本大震災では、多大な被害を受けましたが、1年7ヶ月後に復活しました。
現在は、平七福神保存会として、大船渡市郷土芸能協会に所属し、加茂神社五年大祭、大船渡市郷土芸能まつり、各祝賀会、結婚式などの行事に参加し、披露されています。」
とあります。
七福神という祝福芸は全国あまたあるようだが、特にも宮城岩手の沿岸部にはたくさんあるようだ。
大船渡市だけでも次のようにある(比佐麻呂の七福神日記 より参照)
西舘七福神 岩手県大船渡市 熊野神社境内(不定期),碁石海岸観光祭り(5月)
碁石七福神 岩手県大船渡市 熊野神社境内(不定期),碁石海岸観光祭り(5月)
野形七福神舞 岩手県大船渡市 七福神と五十集屋の8人が舞う(1月)
平七福神舞 岩手県大船渡市 気仙郷土芸能祭り(11月)
根岬七福神舞 岩手県大船渡市 鶴樹神社祭礼(隔年1月)
門前七福神舞 岩手県大船渡市 八幡・宮崎神社祭礼(4年毎9月)
矢崎七福神舞 岩手県大船渡市 竹駒神社祭礼(6年毎、旧暦2月初午)
喜多七福神舞 岩手県大船渡市 黒崎神社祭礼(4年毎、旧暦9月)
長部湊七福神舞 岩手県大船渡市 月山・鹿島神社例祭(丑・未年8~9月)
根白七福神 岩手県大船渡市 吉浜大祭(4年毎、6月)
さらに、沿岸部らしく祭礼には宝船山車も設えて、七福神が乗り込み大漁豊作の祝福にふさわしい芸能になっている。
七福神の神様は各伝承団体によって若干の違いがある、
平七福神の場合は次のとおり
①大黒舞:布袋和尚の替わりに演じられるものこ家内繁昌の舞
②恵比寿舞:大漁満足を祈念しての舞
③福禄寿:家内安全を祈念しての舞
④毘沙門天:悪道退散を祈念しての舞
⑤寿老神:福寿長命を祈念しての舞
⑥弁財天:家内禾□合を祈念しての舞
⑦大黒天:五穀豊穣を祈念しての舞
いつもながら、中学生らしいハイジャンプの演技で観客席が大いに盛り上がるのですが、多くの困難の中から復活したのだから、是非とも継承してほしいと思います。
4年後の加茂神社五年祭が楽しみです。
動画でどうぞ。
