前田鹿踊2013盆供養
これは昨日の8月16日に大船渡市を訪れた際に、サンリアショッピングセンター前で偶然に見かけたので、その後を追いかけた顛末です。
いわゆる送り盆での鹿踊の門付けです。
ちょうど三人狂いをしている最中でしたので、世話役の方に尋ねたら、この先の染物屋さんで最後の門付けをするという。
ということで追っかけてみました。
ここは盛町のとある染物屋さん。庭先にお位牌を出しているところでした。
で、前田鹿踊の一行が舞い込みをして位牌の前に整列して回向です。
中立ちの流しには南無阿弥陀仏の六字名号が書かれています。
回向が終わると後ずさりして踊りの庭をつくります。
ところで、大船渡市と陸前高田市には鹿踊の組が7つありますが、そのうち大船渡市の前田、坂本沢、笹崎の3つの踊り組だけが本吉系といわれ伊藤伴内持遠の直弟子からの伝来です。他の組はみな大原の山口系ということです。
中でも、この前田鹿踊は伝承がいちばん古く貞亨年間(1684-1688)ということですから、より古態を残した踊り組というわけです。
唱歌の節も他の行山流とは少し趣を異にしています。
前田鹿踊の盆供養は、毎年8月15日に猪川の前田地区内からはじめて、盛町内の浄願寺、洞雲寺をまわり頼まれた家を門付けして歩くとのことです。
動画でどうぞ。
