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2013.08.16 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ剣舞

片岡剣舞 @みちのく盂蘭盆まつり

本日は送り盆の日でした。今年は大船渡・三陸町方面の送り盆を取材してきたのですがそれは後日に。

で、昨日に引き続いて江刺の盂蘭盆祭りから片岡剣舞についてです。

由来等については「江刺の芸能」から引用します。

明治16年10月に、江刺郡愛宕村駒込から伝承された。(駒込の剣舞については不明)
伝承の品として「片岡剣舞秘伝書」があり、毎年お盆の15日に根岸地区内の初盆の家と正重寺を廻って回向をあげる。

この日も、初盆の家で位牌を前に回向を上げてから踊りに入った。

DSC06552.jpg


伝承している演目は、三拍子、七拍子、十七拍子、三十三拍子がある。
それにしても、江刺の剣舞の跳人胴は、まるで大念仏のような重厚感がある。

DSC06574.jpg

江刺の剣舞は、すべて立采の羽根采である。ので、伝承経路としては門岡系ということができるのかもしれない。
距離的には胆沢系の念仏剣舞と大差ないが、やはり平安時代からの国見山文化圏ということなのだろう。

DSC06593.jpg

ところで、この片岡剣舞には道化がついている。(他の踊り手は通常八人だが、当日は手が足りずに六人になっている)
この道化は、胆沢系でいうカッカタであるが、道化らしく始終廻りの観客や子供たちにチョッカイを出して回っていた。
が、最後は熟達者としての面目で踊り手を代表して位牌に香を手向けていた。

DSC06645.jpg

最後にこの家の当主から祝儀がだされたので、それに対して投草で答礼していた。
この辺のやりとりは芸能大会ではお目にかかれない部分である。
機会があったら正重寺での墓回向を見に行こうと思っております。

DSC06649.jpg


動画でどうぞ。


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2013.08.16 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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