鶯沢神楽(奥州市) 五代領@鹽竈神社例祭2013
気象庁が予報したとおり、雫石川周辺を始め県内の至るところで大雨の被害が出て、痛ましくも犠牲になられた方々が出てしまいました。ご冥福をお祈りします。
さて、今日は昨日に続いて地元の鹽竈神社の例祭宵宮での神楽奉納から鶯沢神楽さんの五代領についてです。
いやーそれにしてもギャラリーの少ないこと、神楽は神様に奉納するのだから人間が見ていようがどうしようが関係ないとは思いますが、それにしてももったいない・・・っていうことを去年も同じブログで呟いたような気がする。
でも、今年はこのギャラリーの左から2番めに座っていた爺様が焼酎のワンカップをチビチビ呑みながらいいことを語っていた。
「昔はいろんな神楽(団体)が出て、観ていてもおもしぇがったが、今は✕✕神楽と◯◯神楽しか出ねェ、△△神楽なんかは70歳ぐれぇの奴しかいねくてダメだな。」
鹽竈神社の神楽奉納をず~っとウォッチングしてきたのだろうな、いつかこの爺ちゃんと神楽談義したい。
奥州市水沢区羽田町の外浦にある鶯沢神楽さんは、瀬台野神楽系で、明治26年に瀬台野神楽から伝承を受けた直の弟子神楽である。
その後、中断した時期もあったが平成2年に再結成を図り、平成8年に現保存会を結成して活動を盛り上げている。
胴取りさんに聞いたところ、現在の会員数は20名ぐらいで、毎週水曜日に練習をしていて、神楽本にある全演目の習得を目指しているとのことです。
で、五代領ですが、最初に山の葉の胴拍子で現れたのはなんとお多福面の天之八百万魂姫でした。
四季の神々に自分の日にちを分けてくれるよう懇願する姫でしたが叶わず、ついには神戦をすることになります。
東西南北、春夏秋冬の神々と争う土用の神
最後に天之御中主神が出て、一年を4つの季節に分けると共に季節の間に土用の期間を設けることでまるく納めるというストーリーになっています。
いかにも日本人らしい四季感、四季の定義付けだと思います。
と、神楽は目出度く四季が定まったことを寿ぎ御神楽(崩し舞)となります
動画でどうぞ。
