神様が戸口に訪れる祭り
昨日はブログを休みましたが 本日は、一関市赤荻外山地区の天王祭の続きと行きます。
朝の8時40分頃に橿原神社の宮司さんが到着して、山の神神社の拝殿にて神事が始まります。
特徴的なのは降神の儀で祭神の素戔嗚尊を厨子に遷御させる部分であろうか。
このことが、この後で厨子を神輿渡御のように各家を巡行するための儀式となっている。
神官を先頭に獅子と太鼓に続いて厨子も拝殿を降りていく。
巡行に出発する前に、神社脇の参集殿にて当番が用意した朝食を皆で共食する。これをお神酒開きと称していた。
食事中の会話でのことだが、昔は料理の当番をする女達は神様が巡行して帰ってくるまでの間に酒っこを飲んで待っていたので、酔っ払って寝てしまうものもいたと。
また、獅子回しの際にご馳走になるが、酒を一升飲まないうちは次の家に行けなかったなどという話をしながら昔の祭りのことに思いを馳せていた。
そうこうするうちに9時20分ごろになり、出発となる。
昔は全て徒歩であったが、今は車で移動する。
最初の門付けは神社の隣の別当宅である。
各家ではお盆に一升の米にご祈祷料を載せて待っている。
ここに神様を遷した厨子を据えて神官が祝詞をあげる。
神官は御札を家人に渡すのと引き換えにご祈祷料を厨子の中へと納める。
そして、神官が玄関を後にすると米担ぎがお盆に盛られた米を米袋に納めて次の家へと向かうのである。
この日はこの繰り返しを24軒回って行った。
そして、さらに家の新築改築や年祝い等で予め請われた家で獅子舞を行うのであるがそれは明日に記述することにします。
