阿久戸神楽 安倍の保名捕らわれの場
今日は日本全国で天王祭が行われる日でした。
日本の祭りの元祖といわれる京都八坂神社の祇園祭が地方に拡散したのが今日の祭礼となっております。
てなわけで、今日は一関市のとある集落の天王祭に取材にいきましたが、それはまた後日リポートすることとして、
本日はあやめ祭り神楽大会より最終演目の阿久戸神楽さんの安倍の保名捕らわれの場についてです
その前に阿久戸神楽さんの由来について
「明治中期、佐藤宗治が庭元となり南部神楽系城生野神楽の小野寺直師匠より神楽を伝授され、堀口神楽を創設した。戦時中一時中断したが、昭和四九年一二月有志により復活し、阿久戸神楽と改称した。
初代庭元佐藤宗治、現在の庭元佐藤錦は五代目である。」
とあります。現在の代表は村山栄利さんです。
演目の安倍の保名捕らわれの場は、信田明神に参詣した安倍保名が祝宴の幔幕を張っていると一匹の白狐が助けを請うて飛び込んできたところから始まります。
保名さん
そこへ白狐を追ってきた石川悪右衛門が幕前で大音声で呼ばわります。
ここに白狐は逃げ込まなんだか、おれば早々にここへ差し出せと。
何度も悪右衛門が問い詰めても知らぬ存ぜぬを通す保名に業を煮やして悪右衛門は保名を縛り上げます。
そこへ、一命を助けられた白狐が来盤上人に化身して石川悪右衛門を説教し、保名を解き放てと諭します。
そして、縄目を解かれた保名は、傷を癒すために巌の滝へと養生にいくことにします。(次の葛の葉殿出会いの伏線になっております)
動画でどうぞ。
