上宿和賀神楽 大乗の下 @第19回大乗神楽大会
本日は上宿和賀神楽さんの大乗の下について
その前に、上宿和賀神楽さんの由来について当日のパンフレットより
「大正年間に宿表の小原和七は、絶えて久しい神楽の再興を目指し大正11年に秋葉山大権現の火防祭で権現の門打ちを務め、翌年の12年に村崎野の舘脇法全を師匠として「榊舞」の伝授を受けるとともに法印「法覚」の称号を授かり神楽を復活させました。
その後、昭和2年に2代目庭元斎藤幸全(幸太郎)、昭和46年に斎藤法悦(克郎)が第3代庭元として引き継ぎ、平成25
年からは斎藤貴幸が第4代庭元となりました。
全33演目中15演目を所持。」
とあります。
この演目名は大乗の下ですが「ダイジョウ」ではなく「オオノリノシタ」です。
解説書には詳細がないのでよくわかりませんが、浅部法印神楽には「大乗の上」という演目があり、舞手が舞台に出て折居島廻の後に御神楽を舞って終わるという内容になっています。
いわゆる祈祷舞なのだと思われるが、単純に研ぎ澄まされている分、素人にはわかりづらい演目です。
ので、本田本にも森口本にも舞の解説というものがほとんど記述されていません。
しかしながら、この舞手は加茂明神であり、本地は難勝仏とされています。
大乗神楽で加茂氏が取り上げられるのは加茂氏が祈祷に優れた一族であったからというのは私見ですが、そもそもこの神楽を大乗神楽と名付けた一因が奈辺にあるのか興味深い所ではあります。
動画でどうぞ。
