和賀大乗神楽保存会 権現舞 @第19回大乗神楽大会
本日は和賀大乗神楽さんの権現舞について
大乗神楽の伝書では権現舞の内容は「ロイ」とある。口伝のことであるが、これを熊野権現舞と表記している。
つまりこの山伏神楽は熊野修験の伝承ということになるのであろうか。
ここまでは大乗神楽と法印神楽を対比して見てきたが、大乗神楽は獅子神楽なのであるということがわかる。
当日プログラムの解説に沿ってみてみる
「熊野大権現とされ、本地を本宮弥陀那智観音としています。また、権現は新宮薬師ともされ、極楽には阿弥陀如来、疫病には薬師如来、地獄には地蔵菩薩など、その姿は33仏の輪身姿(衆生を守るため姿を変えて現れること)を有すとされます。これらから権現は、火防や息災延命をはじめとする各種災難などを祓い清める祈祷舞に登場します。舞形は、下舞と権現舞からなり、下舞は脱垂姿に錫杖と扇・数珠を持ち手印相で一人舞となります。
権現舞は、二人立で一人が幕の後ろを持ち、もう一人が権現頭を持って操り歯打ちや四方拝を行います。これによつて人々の
安泰を祈祷するほか、神仏に供えられた五穀や御酒などの供物を祓い清め豊穣を予祝する舞でもあり、さらに権現によつて頭を噛んでもらうと災難や病魔から逃れられるとされています。」
とあります。
動画でどうぞ。
