女川の獅子振 @伊達な杜舞台
さて、今日は伊達な杜舞台から女川の獅子振りについて。(カテゴリが諸芸になってるが、そろそろ獅子・権現舞のカテゴリ作っとこうかな)
この獅子舞は陸前浜一帯に分布する正月の悪魔祓いの祈祷に門付して歩く芸能である。
周辺の伝承譚をみると牡鹿町鮎川沖の網地島が伝承の元になっているというのが多く見られる。海路を渡ってきた修験の者達が伝えたのであろうか。
以下は「陸前北部の民俗」より引用
女川では正月の8~9日に実業団に入りたての者(25~30歳)が担当し、「神主」の家から舞い始める。
獅子が寝ている間にオタンブツ(唱えごと)をし、それから獅子が起き上がり、舞う。
囃子は胴太鼓と締太鼓、笛がつく。囃子の調子は岩手沿岸部の権現舞のものを早くした感じ。
獅子の幕に入るのは最初が3人で次第に演目によって4人5人となる。
悪魔祓いなので頭固めをして歩く。
途中で獅子が眠ると、それを起こすのに観客がお神酒を獅子に飲ませる部分がある。
幕に5人入ると一人が肩の上に乗り、高く天上を祓う形がある。
これは新築の家に舞い込んだ際にその祓いをするためで、、これを「虎の舞」という。
女川では夏に盛大な船祭があり、船上で獅子舞が行われる。(震災後は、「行われていた」になっているが)
15団体ぐらいの実業団が出て、船上で舞を競うさまは豪快だ。
あの祭り、もう一度見たいな~。是非復活を!
写真は2005年8月のもの
動画でどうぞ。
