今戸子供願人踊り 八郎潟東岸の春祭り その2
昨日に引き続き5月5日のこどもの日に一回りする祭りの旅。
今日は秋田県南秋田郡井川町の今戸子供願人踊りです。
今戸の願人踊りは五城目町大川の浅野藤吉が下男奉公に来ていて今戸に伝えた。
そして藤吉が一日市に家を建てて住んだことから後日紹介する一日市の願人踊りができたということなようである。
今戸では現在子供たちが伝承して門付している。
さて、朝の8時30分に今戸の熊野神社に着いた。
踊りが始まる前に境内をぐるりと見回すと隣の民家の門に「統前」の看板が吊るされている。
秋田の祭りではよく見られる光景だが、これは祭りの当番の印で統人と呼ぶ地域もある。
そして、最初の門付となる熊野神社だが、真ん前にお寺さんがある。まさに神仏混淆の姿がそのまま残されている。(神社の日の丸には「北支出征記念 昭和十年」と書いてあった。由緒あり過ぎる)
ということで、近くの今戸児童館で支度を済ませた子供たちが境内に集まってきた。
願人踊りの詳しいことは後日記すが、子供たちの踊りも和やかでよい。
一曲終わって口上が述べられた後、オーイナイが踊られるが、途中から寸劇が始まる。
これは歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵五段目」の定九郎と与市兵衛の一幕で、山崎街道の段である。
山賊の定九郎がなんとか口八丁で与市兵衛から金を騙し取ろうとするがうまくいかず、とうとう力づくに及ぶというもの。
次は中入で手踊になる。ここでは長者の山であった。五月晴れの祭りにふさわしい長閑な門付風景であった。
動画でどうぞ。
場所はここです。
大きな地図で見る
