飯田川鷺舞 八郎潟東岸の春祭り その1
そろそろ桜前線北上が気になりだした。
そこで今日からは秋田県の八郎潟東岸に点在する5月5日の祭りについて掲載する。
琴丘、八郎潟町、飯田川町、井川町に別々に開催される祭だが、うまく回れば1日で全部見ることができます。
この年に廻った順は
9:00~今戸願人踊り 10:20~鯉川の鯉みこし 11:30~八郎潟の願人踊り 13:30~鷺舞です。
ということで今日は順番は逆になりますが飯田川の鷺舞です。
この鷺舞は昭和58年に島根県の津和野の鷺舞の協力を得て再現したということですが、そもそもは二代藩主佐竹義隆の頃に鷺舞があったと菅江真澄が「軒の山吹」に記しているそうだ。
その一文を引用します。
「義隆公は修験者福蔵坊に「汝は神楽あそびで、どのようなわざを行い神をいさめ奉るのか」と尋ねると、福蔵はかしこまって「祖先から鷺舞を伝えておりますが、他の技は一手も心得ておりません」と申し上げた。「それでは鷺舞を舞わしてみよ福蔵は衣をかかげ、細い脛をあらわに出し、首をさしのべて、さながら鷺のようにふるまう」
修験者でありながら神楽の一手も心得ずとはどのような言い回しなのか不明だが、鷺舞自体が神楽に相当するものなのだったか不可思議な問答ではある。
しかしながら、その頃より飯田川近辺で鷺舞が舞われていたということだろう。
往時は西日本の文化が北前船に乗って伝播してきたので、この地にあってもおかしくはない。
囃子方は締太鼓と鉦と鼓、それに地謡が入る。優雅な拍子に合わせて二羽の鷺装束の者が舞う。
毎年8月の第1日曜日に鷺舞祭りが飯田川庁舎前広場で行われる、こちらは小学生や園児による小鷺舞や孫鷺舞も出る。
動画でどうぞ。
場所はここです。
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