高江柄念佛剣舞
早いもので、もう今日は3月の28日、まもなく今年度も終わる。どうりで今日は暑いぐらいの小春日和。
去りゆく人もいれば、新しい出会いも続く。
さて、本日は高江柄念佛剣舞について
岩手の念佛剣舞も様々あるが、これは面をつけない阿修羅踊りで、しかも念佛の台笠がつく。
花巻から盛岡周辺部そして葛巻などの北上高地一帯に分布する念仏踊りの系統である。
乙部村(現盛岡市都南)の大ヶ生に天徳三年に外倉佐平治に伝えられたという。
高江柄念佛剣舞は昔大和の天王寺で行われていた盂蘭盆会の供養踊りとして始まったものだと伝説され、念仏笠は天王寺の五重塔を象ったものと言われている。ここでは十三人の踊り子は十三仏を象ったものだとも言われている。
太刀舞のときは全員が太刀を持つ。太刀はナギナタ形の木刀で、太刀舞の時は妻折笠を脱ぎ、向う鉢巻をする。
そして圧巻なのは廻り胴である。
通常は一つの胴太鼓に対して二人の跳ね胴が打ち、胴が二つの時は四人が打つ。
しかし、ここでは徐々に太鼓の数が増え、最後は七つの銅に十四人が太鼓を飾り打ちしながら跳ねまわるので、非常に華やかに見える。まさに大念仏の様相である。
そして、笠振りであるが、直径五尺五寸の念仏笠がくるくるまわる。
笠の四門の額の文字は「諸行無常、是生滅法、生滅滅已、寂滅為楽」涅槃経にある諸行無常偈が表わされている。
動画でどうぞ。
