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2013.02.19 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

川東神楽 曽我物語

今日は川東神楽さんの曽我物語といきます。

その前に川東神楽さんの由来を定本から

「古くは、石畑神楽として組織されていたがその後全く消滅した。
大正一四年、川内神楽の高橋栄助師匠の指導で、御神楽とくづしを習い、更に平泉町戸河内の菅原慶吉、川坂賢三郎の両師匠の指導により、川東神楽を組織し発表会を開催した。
戦後一時中断していたが、昭和四八年先輩達の指導により復活し現在に至っている。
大正一四年頃の庭元は小野寺滑内、戦後は千田信治、現在の庭元は千田精である。」

とありますが、現代の代表は千葉庄司さんです。

さて、小袖曽我です。
この話は日本三大仇討ちの一つとして名高いですが、山伏神楽の同演目では曽我兄弟が勇ましい様、能においてのきりの舞と同様に力強く舞います。
南部神楽では、むしろ愁嘆ものとして母親である春日局と兄弟の親子の情愛を表現していて、悲しくも華麗な世界を演出しています。

兄 十郎祐成
父の河津三郎祐泰が大伯父工藤祐経に殺害されたことにより仇討ちを志す。

DSC06641.jpg

母 春日局 

DSC06666.jpg

勘当の身の弟五郎時致が仇討ちも母が許さないならば首を刎ねよと兄に頼みます。

DSC06662.jpg

母がとめに入り、弟五郎時致にも小袖を与えて二人の仇討ちを許します。
この時の母の言葉が名セリフ、
「この世に、親を思わぬ子はあれど、我が子を思わぬ親はなし」
常にこの場面では拍手が沸き起こります。

それにしても、川東神楽の村上さんの笛は素晴らしいですね。
舞手のコワと絶妙に絡まり合います。名人です。

DSC06665.jpg

動画でどうぞ。


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2013.02.19 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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