東北まぐら神楽 安倍保名からめ捕りの場
というわけで、本日は東北まぐら神楽さんです。
栗原の芸達者集団です。
演目は保名が悪右衛門に捕らわれてから葛の葉に助けられ二人が夫婦になるまでです。
幕出しの場面は、白狐をかくまった保名を狐狩りに来た石川悪右衛門が捕らえて折檻する場面からです。
そこへ、白狐が姿を变化して自らの命を救ってくれた保名を助けようと旅の僧侶に化けて悪右衛門を諭し、保名の縄目を解くようにととりなす場面。
ここの問答が聞かせどころです。
石川悪右衛門が保名を解放した後、白狐の葛の葉が保名の恩返しをしようと、自らを振り向かさんとして保名の通り道で水汲みをする場面。
「遥か向こうを眺むるに、年の頃なら十七 っばち!の姉様が水を汲まんとするに、危うきところ助けばや」
と保名が葛の葉に抱きつく・・・(このセリフに場内は異様な盛り上がりでしたが)
この後は、保名と葛の葉の恋の駆け引きのようなやり取りが続くが、場内のオヤジたちがうるさいこと。
「早ぐつぇでげ!」とか「一人モンだがら、遠慮なぐやれ!」とか、皆さん楽しんでおりました。
わかりきったストーリーなのに、お約束通りに掛け声を掛けて盛り上がる。これぞ神楽です。
動画でどうぞ。
