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2013.02.28 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

岳神楽 奈奈子祭

今日で2月も終わると思ったら随分と暖かな一日となった、このまま春となればいいが。

さて、今日は過日の奈奈子祭から岳神楽について。

岳神楽が早池峰の麓の村々を農閑期に巡業して廻り神楽を行ったていたのは昭和の初期までという。
つまり、今では普通の民家で神楽を舞うことはないのである。
なので、今回のような神楽宿での上演、ましてやここは本来は黒森神楽と鵜鳥神楽の霞場であるから、ここの座敷に岳神楽が立つということは奇跡的といえる。
震災からの復興を願って岳神楽に声を掛けた人たち、それに答えて猛吹雪の中を神楽道具を携えて遠路はるばる釜石の岬の民家を巡業した神楽衆。
ともに心底から復興を応援しようとの心意気に溢れていた。

この日の神楽宿となった佐々木家では以前から廻り神楽を呼んでいたということだが、岳神楽が来るということで畳の座敷の一部を板敷に改装して迎えたということだ。
急拵えながら、一工夫して神楽舞台を作る神楽衆。観客は興味津々で眺めていた。



板敷はわずか四畳あまり。この広さで神楽が収まるように舞の足を踏む。
鶏舞から始まる。

DSC07248.jpg

続いて式舞の四番の山の神舞 爪米の散供だが、祭りを祝って盛大に餅まきが行われた

DSC07265.jpg

続いて崩し舞 観客から大きな声援(お馴染みのKさん)と拍手が沸き起こる。

DSC07286.jpg

次は天熊人五穀。
この日の演目選択は実に浜人好みだったろうと、勇壮な荒まいが続く。

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神集いから流れるような崩し舞とつながる。

DSC07326.jpg

次の演目は荒舞の真骨頂である諷誦。
私も一番のお気に入りです。この神は伊邪那岐命が迦具土神を斬ったときに使った十拳剣である天之尾羽張といわれている。実に殺気立っている。

DSC07336_20130228230421.jpg

崩し舞での跳躍。
正に天を飛び、大地を踏み鎮める。

DSC07343_20130228230420.jpg

このあと権現舞がありましたが、会場が溢れんばかりに満員になってきたので、地元の方優先で私は外へ出ました。

動画は・・・自粛です。

この震災復興を願って郷土芸能で浜を奮い立たせようとの企画は今後も続けるそうです。
次は唐丹?東前?片岸?室浜? 皆さんも是非おいで下さい。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2013.02.28 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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