永岡蘇民祭
昨日にひき続いて「おらが村の永岡蘇民祭」から
この金ケ崎町永岡での蘇民祭行事は比較的新しく、昭和53年の大水害で農地が被害を受けたが、そこから立ち上がろうと気勢を上げた青年部が始めたものである。
が、しかし実は金ケ崎町永栄寺窪にある熊野神社ではかつて「そみひき=蘇民祭」が行われていたことが岩手県文化財愛護協会編「岩手の蘇民祭」に記述されてある。
もともとは、金ケ崎町農業協同組合青年部永岡支部が祭りを実施してきたが、平成13年に永岡蘇民祭実行委員会に継承され、さらに歴代支部長が昭和会を組織してバックアップ体制をとっている。
更に、歴代の蘇民袋争奪戦の取り主で組織された取主会が支えている。
まさに地域一丸となっての祭りである。
また、この祭りは観客へのエンターティメント(気配り)も盛り沢山である。
この日も、餅つきあり、一升餅の餅まきあり、福飴を撒いたり、ぽち袋入りの福銭を撒いたりと、サービス満点!
ところでこの銭をまくという福徳習慣は秋田県南地方にも散見され、湯沢地方には「ゼンコ(銭こ)撒き」という祭りがある。これは、前の年の新婿がその福徳を皆に分かち合うための習俗という。
私もちゃっかり一袋を空中で受け取りポケットにねじ込んだ。(あ~福が舞い込んだ)
ということで、蘇民祭であるかぎりは肉弾戦の蘇民袋争奪なのであるが、なにせ白昼のもとで行われるため、他の蘇民祭に比べて健康的(意味不明)な感じがする。
結果、取り主は昨年にひき続いて同じ青年が掴みとったとのこと。おめでとうございます。
で、更に私もコマをひとつ掴んだ。八角形のコマには蘇民将来子孫門戸と素晴らしい文字で書いてある。
これは同地区の佐藤某が一人で書き上げるそうだ。
なお、祭り実行委員には私の同業者もいて一生懸命頑張っていました。
洋一さん、今年も楽しませてもらってありがとう!
動画でどうぞ。
