法領田獅子踊 矢巾町郷土芸能大会
というわけで、矢巾町郷土芸能大会から法領田獅子踊について
由来については、当日プログラムから
南部藩の祖、南部光行公が甲斐より奥州に下向する際、道中安泰・願望成就・豊年の神として龍頭の獅子を同行し、不来方城築城の際、祝宴の舞としても城下町で踊られ、農地の開拓とともに農民に受け継がれてきたと伝えられています。
また、江戸時代の正徳年中(1711~ 1716)、志和郡徳田村の法領田氏が地域の人達に広めたとの言い伝えも残されています。
明治18年(1956)以降絶えていましたが、昭和31年盛岡農業高校乙部分校の生徒が復活させ、昭和42年には乙部青年団により再度復活、県青年大会において最優秀賞を受賞。平成20年には、41年ぶりに全国青年大会に出場し、念願の最優秀賞を受賞しています。
ということで、この日2番手で出演した徳丹(上谷地)獅子踊より伝承し、北上川対岸の乙部村で踊られているものということ。
構成は太鼓、唐団扇、獅子に道化役の一八、それに笛がつく。
獅子の頭は竜頭と言われ、雌獅子以外は鍬形の角にカガミと呼ばれる前飾をつける。

頭につける采はドロノキのカナガラで、背中の腰には大口を付けている。
前幕は磯の若松に鶴が舞う紋様で袴は墨染で裾に八重垣が二本入る。

太鼓と唐団扇はなんとなくこのへんの高館系剣舞と共通なのかなと思う。
時々合いの手の掛け声がかかるのが珍しい。

唐団扇の身のくねりが特徴的で、大念仏系のようにも見え、主役のような感じがする場面もある。

役踊りがあれば一八殿ももう少し活躍の場がみられたと思いますが、それはまた次の機会の楽しみにしておきます。

動画でどうぞ。
