大森神楽 宝蔵破り
毎日寒いですねぇ。
しかし、今週末の土曜日には伊手の蘇民祭、日曜日には毛越寺の廿日夜祭と寒中の珠玉の祭りが続きます、気合を入れていきましょう。
で、本日は大森神楽さんの宝蔵破りです。
なかなかバラエティーに富んだ鉦すりの皆さんです。アットホームな感じです。
まづは登場する牛若丸さん。
宝蔵破りは源平物語の一節である。
牛若丸の父義朝が平氏に敗れた際に源氏伝来の八十四巻の兵法書「多神通虎の巻物」を四国は熊山城主鬼一法眼に略奪された。藤原秀衡にこれなくして源氏の再興あるまじと諭され、単騎で熊山城に乗り込み鬼一法眼の娘である皆鶴姫を謀略して宝のありかを聞き出し、ついに巻物を奪還するというもの。
牛若丸が宝蔵の中を必死で探す様が表現されています。何が飛び出すかハラハラドキドキして観客は釘付けです。
そして、多神通虎の巻物を見事取り出します。
そこへ鬼一法眼が帰ってきて巻物が無くなったことに驚き、探しだすと牛若丸の姿が目に入ります。
兵法争いの場面、お互いに秘術の限りを尽くしますが、多神通虎を所持する牛若丸は三寸草隠れの法や大山九つ之法などを繰り出します。
舞台幕を使って隠れ蓑状態の牛若丸です。そして鬼一法眼を翻弄してついに退けます。
戦いに敗れた鬼一法眼は、牛若丸にたぶらかされた皆鶴姫の耳鼻を削いで船に乗せ沖の小島に流し、自らは熊山城もろとも焼き討ち自害して果てます。
動画でどうぞ。
