外山神楽 鞍馬の舞
昨日からの雪がとうとう根雪になりそうな一日でした。
真冬日です。 花壇の春球根も植えないうちに積雪になってしまった。
という訳で、本日は遠野市郷土芸能共演会から外山神楽さんの鞍馬の舞を。
その前に、この外山神楽さんの由来の中でおもしろいエピソードを見つけたので紹介します。
「遠野の郷土芸能(上巻)」の外山神楽の条項に
「今から百二十年位前に神楽の庭元が火災にあった時、座敷に置いてあった権現様が飛び出て、山の峰を越えて高木部落の曲石の川原の胡桃の木の枝に引っかかっていたのを村の人達が見つけて高木部落と鮎貝部落の境のまげす山の頂上に社を建てて祭った・・・」
ということである。権現様が天変地異に遭遇して逃げたり跳んだり遥か遠くの地で出現したという話は枚挙に暇がないが、これも氏子の人々の信心の現れであろう。
ところで、この演目「鞍馬」に関しては、その内容は源義経幼少時の牛若丸が鞍馬山で武士としての修行を隠れて行うために天狗から山伏修行として受けたことの逸話からきている。
天狗との修練の様子を軽業的に行うことによって観衆の耳目を惹きつけるために様々な趣向を凝らしているため、今日においてもアクロバティックな内容で人気がある。
牛若丸 天狗の善界坊
というよりも、私も沢山の鞍馬舞を見ているが、この日の外山神楽の鞍馬は非常に端正でありながら若い躍動感と古風を感じさせる舞振りが共存していて感動的ですらあった。
秘術にてかわす
当日のパンフレットの紹介文では「近年は後継者がなく活動を縮小してきたが、若者たちの熱意と住民の努力により復活しつつある」
とありました。まさに若者たちが頑張っているではないですか。これを是非応援したいと思います。
動画でどうぞ。
