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2012.11.25 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリシシ踊り

坂本沢鹿踊

本日は気仙郷土芸能まつりから坂本沢鹿踊について書きます。

由来については当日プログラムから

坂本沢鹿踊は、明和3年(1766年)に宮城県本吉郡入谷村の六代相傳行山免「伝七」という人から安堵屋敷の卯太郎が伝授されたもので、仰山流鹿踊りです。
当時のものと思われる鹿頭四個が保存されております。踊りはそれほど華麗ではないが、仰山流の落ち着いた荘厳さを漂わしております。





森口本によれば、、日頃市村の理惣太が入谷村の弥惣次から伝授された後に笹崎家に婿入りして広めたので、坂本沢と笹崎は兄弟弟子ということになる。
また、踊る人数が本来は仲立ち・雌鹿の後ろにシガリという鹿がついて9人立であったが、現在は雌鹿が省略されて8人踊りとなっている。

DSC00563.jpg

装束は全体的にマリンブルーが基調になっていて、仲立の前幕には仰山の文字が入り、他は井桁に九曜紋。袖幕には九曜紋、八ツ藤紋、鱗文、竹に雀、鶴の丸紋がつく。

前袴は仲立ちのみ青色の重ね車で他は白抜きの重ね車。ナガシは仲立ちが和歌「秋萩にしがらみかけて鳴く鹿の眼には見えねど音のさやけさ」の文字、他は紅葉に鹿の模様が入る。また、大口は全て蝦に結び熨斗の絵が書いてある。

DSC00573.jpg

踊り全体として軽快で海上を渡る風のような印象を受ける。太鼓を打つ撥が短いせいもあって音の刻みが細かく感じられ、それにつれて所作も細かくスピーディーである。
浜の人間の好みそうな感じにしあがっているのだろうと思われる。

DSC00619.jpg


動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2012.11.25 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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