大平梅ノ木念佛剣舞
今日は連休の中日で、力の抜けた日でしたが良い天気。
で気仙郷土芸能まつりから大平梅ノ木念佛剣舞について書きます。
由来については当日のパンフレットより
大平剣舞は、江戸時代の文政年間、合地沢金山に磐井郡から働きに来ていた平蔵という人夫から一緒に働いていた大平梅ノ木の人々が伝授を受けたのが始まりだとされています。
弘化年間には大平の金蔵と梅ノ木の鳥松が師匠となり、若者たちに伝授し、世田米町屋敷に出て踊りを披露するようになりました。
とあります。磐井郡の平蔵なる者がどこの剣舞を伝えたか不明だが、おそらく平泉エリアだったのだろうと推測される。考えてみれば東磐井郡に念佛剣舞があまり流布しなかったのは謎であるが・・・。

続いて、演目についてプログラムから、
最初の「念仏踊り」は先祖の霊や亡くなった人の霊を弔う踊りで、位牌に向かって整列し、胴取りの回向に合わせて踊り手が位牌を拝み回向を唱えます。
その後、円陣となり扇だけで踊ります。先の震災で犠牲となった方々への弔いの気持ちを込めて踊らせていただきます。
二番目に披露させていただく「巻立踊り」は、胴取りの念仏にあわせ刀と扇を使った踊りで、後半は斬り合う形になる踊りです。死者の霊を弔い「へんばい」を踏みながら大地に潜む悪魔や邪霊を鎮めると伝わっております。

沿岸部の念仏剣舞ではこの折伏浄霊の型が大切にされている。
衣川の川西念仏剣舞が起源と思われるが内陸部の念仏剣舞や鬼剣舞ではあまり伝承されていない部分である。
吾妻鏡や能の船弁慶の影響もあると思われるが、海難で命を落とす人々が多かった浜の人々がその追悼をこめて踊りに組み入れていったような気も致します。

ともあれ、鎮魂の舞である。
また一年が過ぎることになるが、こうして芸能祭りが再開できたことに感謝するとともに支援の呼びかけを継続しなければと思う。


動画でどうぞ。
